ネット上の考察やファンの間では、荒地の魔女に関して一部誤解された言説が飛び交うことがあります。ここでは作中の描写と公式設定から、よくある誤認を是正します。
ひとつは「荒地の魔女は完全に記憶を失って認知症になった」という説です。実際には完全に知性を失ったわけではなく、サリマンの手下である使い魔(ゴム人間)の接近を本能的に察知したり、ハウルの心臓の本質を一目で見抜くなど、魔女としての直感や知見は要所で残存しています。
もうひとつは「ソフィーの呪いを解かなかったのは意地悪だったから」という見方です。王宮からの逃走中、ソフィーから「呪いを解いて」と頼まれた魔女は「あたしは呪いをかけるのは得意だが、解くのは専門外なんだよ」と返答しています。これは嘘やはぐらかしではなく、サリマンに魔力を根こそぎ奪われたため、物理的に解除する能力が残っていなかったというのが真相です。