『ちゃお』の誌面を語るうえで欠かせないのが、もはや「小学生向け雑誌のクオリティではない」と世間を驚かせ続けた伝説の神付録たちだ。2000年代初頭の紙製レターセットやスタンプセットから始まったトレンドは、年を追うごとに過激なまでの進化を遂げていく。ミニサイズのハンディ掃除機や自走式お掃除ロボット、さらには実際に録音・再生ができるボイスレコーダーやライトボックストレース台、多機能電子メモパッドまで、時代ごとに画期的な文具や電子ガジェットが誌面を飾った。
こうした破天荒な付録の裏側には、編集部とメーカーによる壮絶な開発秘話が存在する。雑誌の販売価格という厳しい制約のなかで、本物のモーターや電子基板を組み込むため、開発陣は海外の生産工場を直接駆け回り、ミリ単位のコスト削りと安全性の確保に知恵を絞り続けたという。少女たちが「自分だけの本格的なガジェットを手に入れた」という感動を味わえるよう、限界まで妥協を排したモノづくりの精神こそが、数々の歴史的名作を生み出した原動力だった。