どれほど熱心にセルフケアを行っても、日中履いている靴が足を痛めつけていては意味がありません。欧米で確立された足病学(ポダイアトリー)の知見では、靴は単なる履物ではなく「足を矯正・保護する医療器具の一部」と位置づけられています。
内反小趾を悪化させない靴選びの鉄則は、幅広すぎる靴を避けることです。「小指が痛いから」と幅の広い3Eや4Eの靴を選びがちですが、これは逆効果を生みます。前足部が靴の中で前滑りし、かえってつま先が細い先端へ押し込まれて小指の圧迫が強まるためです。踵と甲がしっかりとフィットし、靴紐で甲を固定できるスニーカーが最も理想的と言えます。
さらに有効なのが、足裏の立体アーチを物理的に持ち上げる高機能インソールの導入です。横アーチをピンポイントで支えるパッド付きインソールを装着すると、開帳足による足幅の広がりが抑えられ、小指にかかる横方向からの圧力が劇的に軽減されます。