都市型ショッピングセンターの最先端を見渡すと、建築と緑、商業機能が高度に融合した立体空間が異彩を放っている。世界的な建築家・隈研吾氏がデザインに参画した商業空間をはじめ、緑豊かなランドスケープと低層部がシームレスにつながる麻布台ヒルズは、従来のモールの概念を軽やかに打ち破った。買い物の合間に現代アートを鑑賞し、街区の緑化空間でひと息つく贅沢がそこにある。
一方、渋谷の真ん中で立体都市公園として再生したMIYASHITA PARKは、屋上のスケート場や芝生広場と商業フロアが垂直に連動する。ストリートカルチャーとラグジュアリーが同居するこの場所は、若者や訪日客の熱気で常に溢れている。ビルの中に閉じこもるのではなく、都市の風を感じながら回遊するオープンエアな構造こそ、現代の都市生活者が求める開放感そのものだ。