グラスホッパーの地位を不動のものにしたのが、国際バーテンダー協会(IBA)によるオフィシャルカクテルへの選定だ。世界共通の基準として認められたことで、世界中のどのバーを訪れても頼めるグローバルスタンダードとなった。
さらにカルチャーの側面でも、このカクテルは強烈な足跡を残している。トム・クルーズ主演で大ヒットした映画『カクテル』(1988年作品)の劇中、バーテンダーたちがめくるめく技を競い合うシーンでもその名が登場し、バブル期のナイトライフを象徴するアイコンとして一世を風靡した。甘く、どこかノスタルジックで、それでいてスタイリッシュ。時代を映す鏡として、グラスホッパーは愛され続けてきた。