朝の情報番組のパーソナリティーには、爽やかさだけでなく、不測の生放送トラブルを和ませる機転や、視聴者の目覚めに寄り添う穏やかさが求められます。制作陣が戸塚純貴の起用に踏み切った背景には、緻密に計算された3つの理由が存在します。
第一に、日本テレビ制作ドラマにおける抜群の貢献度と信頼感です。戸塚純貴はこれまで、『だが、情熱はある』や『親バカ青春白書』、『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』など、同局の話題作で極めて重要なバイプレイヤーを務めてきました。現場スタッフからの人望が厚く、台本を深く読み解いた上での的確な立ち振る舞いができる演者として、局内での評価は以前から極めて高い状態にありました。
第二に、「日常の延長線上にある親近感」です。完璧に作り込まれたアイドル性や隙のないアナウンス力とは一線を画し、戸塚純貴が持つ独特の間や少し肩の力が抜けた空気感は、忙しい平日の朝に心地よい安心感をもたらします。過度な自己主張をせず、ニュースの文脈を邪魔しないフラットな立ち位置は、視聴者に精神的な負担を感じさせません。
第三に、総合司会・水卜麻美アナウンサーとの掛け合いにおける補完関係です。番組の絶対的な大黒柱である水卜アナの進行に対し、過度に委縮することなく、絶妙なユーモアを交えてリアクションを返せる瞬発力は、長年の舞台や映像作品で培われたものです。二人の掛け合いが生み出すテンポの良さは、番組全体の雰囲気を一段と明るく活性化させる起爆剤となっています。