ほくろの直径、深さ、隆起の有無によって選択される治療法は異なり、それに伴って生じる侵襲度や痛みの質も大きく変化します。主要な3つのアプローチについて、痛みの強度、ダウンタイム、特徴を比較検証しました。
蒸散治療の主流である炭酸ガスレーザー痛みは、局所麻酔が十分に作用していれば皆無です。患者が体感するのは、組織が気化するパチパチという微小な音と、皮膚がわずかに焦げる匂い程度にとどまります。照射直後の皮膚は擦り傷のような軽度の炎症を呈しますが、軟膏とハイドロコロイドシールによる被覆保護を行えば、衣服や髪の毛が触れた際の摩擦痛も遮断されます。
対照的に、組織を根元から紡錘形に切り取るほくろ切開手術痛みでは、創部の深さゆえに術後の侵害受容性疼痛が明確に現れます。特に切除後の皮膚を寄せて縫い合わせるほくろ切除縫合痛みにおいては、術中こそ引っ張られる物理的な牽引感のみですが、麻酔消失後に傷口周辺の皮膚緊張(テンション)が高まることで、脈拍に同期した拍動痛を覚えやすくなります。そのため、切開法を選択した場合は術後の確実なアイシングと内服管理が不可欠となります。