かつての映画会社専属による大部屋制度は完全に過去のものとなりました。現在、時代劇やアクション作品に出演する俳優たちの多くは、芸能事務所やスタントチーム、殺陣の専門団体に所属し、オーディションや作品ごとのキャスティングによって現場に集まります。
京都の太秦周辺でも、常時撮影所に常駐する俳優は激減したものの、伝統的な殺陣の型や所作を次世代に伝える専門家たちがフリーランスや劇団の形で活動を継続しています。待遇面でも、労働環境の適正化や労災保険の適用など、昭和期に比べれば近代化が進みました。
時代劇の制作本数自体は減少傾向にあるものの、近年の配信ドラマや世界的大ヒットを記録した時代劇コンテンツの影響により、日本固有の殺陣技術を持つ熟練の役者への需要は再び高まりを見せています。