市場内でひときわ熱狂的な人だかりを作るのが、創業から100年以上の歴史を誇る老舗「田中鮮魚店」です。店頭に並ぶ丸ごとのカツオや短冊(サク)から好みのものを選ぶと、その場で刺身やタタキに捌いてくれ、通りを挟んだ向かいの食堂「漁師小屋」で炊きたてのご飯と味噌汁のセット(ごはんとみそ汁の食事セット)と共に味わうスタイルが爆発的な支持を集めています。
しかし、その高い評判ゆえに頭を悩ませるのがランチタイムの待ち時間です。特に大型連休やお盆、春・秋の行楽シーズンにおける混雑は熾烈を極めます。編集部が収集した2024年から2026年にかけての実測データおよび利用者の動向を分析すると、休日の正午前後には最大90分から120分待ちが発生することも珍しくありません。
一方で、市場の楽しみ方は田中鮮魚店の一極集中だけではありません。市場内の各店舗を回って好きな具材を少しずつ集める「久礼丼(くれどん)」のシステムや、老舗の「山本鮮魚店」、さらには店頭の食べ歩きグルメなど、多彩な選択肢が用意されています。それぞれの特徴を整理した以下の比較表を参考に、旅のスケジュールに合わせた最適な選択をおすすめします。
【久礼丼の食べ方ワンポイント】:久礼丼を楽しむ場合は、まず案内所や指定店舗で「ご飯(丼)」を購入します。その後、市場内を巡りながら、鮮魚店で少量のタタキや日替わりの地魚、総菜屋で揚げたての天ぷらなどを買い足して丼の上に盛り付けていきます。旬の魚介を自分好みのバランスでカスタマイズできるため、ファミリーやグループ旅行にも高い人気を博しています。