ソーシャルメディアや税務相談の現場では、毎年同じような失敗に直面して頭を抱える人々の声が溢れています。特に近年急増しているのが、e-Taxマイナポータル連携に過度の期待を寄せた結果生じるトラブルです。
ネット上の口コミを検証すると、「マイナポータルで連携したから万全だと思っていたら、12月に受診した高額な歯科治療費が含まれていなかった」「全自動だと思い込み、自由診療のインプラント費用が丸ごと漏れていた」といった悲鳴が散見されます。公的医療保険の診療報酬データがマイナポータルに反映されるまでには通常2〜3カ月程度のタイムラグが存在するため、年末の駆け込み受診分はデータ連携から抜け落ちてしまう構造的な罠があるのです。
さらに、市販の風邪薬や頭痛薬を購入した際のレシートを混同し、通常の医療費控除とセルフメディケーション税制明細書のどちらを適用すべきか判断できずに放置してしまうケースも目立ちます。両者は選択適用であり、重複して併用することはできません。年間10万円の足切りラインに届かない世帯であっても、特定一般用医薬品等の購入額が1万2,000円を超えているなら、セルフメディケーション税制を選んだ方が手堅く税金を取り戻せます。