ちからモチの価値はストーリー序盤の攻略だけに留まりません。シリーズが進むにつれ、対戦ガチ勢ややり込み層の間で「ちからモチ乱獲現象」が巻き起こることになりました。
その震源地となったのが『妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打』で導入された「魂へんげ」システムです。妖怪をお寺で魂へと変化させ、装備品として別妖怪に持たせるこのシステムにおいて、ちからモチから精製される「ちからモチの魂」は「隣接する味方のちからをアップさせる」という破格の常時バフ効果を有していました。
当時の対戦コミュニティ(5chの対戦スレッドや有志のオフライン大会)では、ブシニャンなどの強力な物理アタッカーの火力を限界突破させるため、後衛のサポート役に「ちからモチの魂」を持たせる陣形がテンプレ構築として定着しました。結果、強豪プレイヤーたちがこぞっておおもり山に籠もり、何十体もちからモチを捕獲しては魂へんげに回すという異様な光景が広がったのです。
一方、スマートフォン向けパズルゲーム『妖怪ウォッチ ぷにぷに』におけるちからモチの立ち位置はどうでしょうか。本作では初期から登場するEランクぷにとして実装されています。必殺技は中央の妖怪ぷにを消す単体直接攻撃型であり、高難度イベントで頻出する「Eランク縛りミッション」や初期のステージ埋めにおいてピンポイントで起用されます。上位ランクのインフレが進んだ現在でも、新規アカウント作成時のチュートリアル直後を支える足がかりとして、一定の愛着を持って迎えられています。