ミッチーサッチー騒動の真相|なぜ平成最大の芸能バトルは泥沼化したのか

ミッチーサッチー騒動の真相|なぜ平成最大の芸能バトルは泥沼化したのか

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インターネット上の掲示板やSNSでは、今なお「二人はテレビ番組のやらせで喧嘩していただけで、裏では仲が良かったのではないか」「晩年に浅香光代 野村沙知代 和解が成立した」といった噂が散見されます。しかし、当時の関係者の記録や裁判資料を検証すると、この俗説は明確に否定されます。

第一に、両者の間に「直接の対面和解」は生涯を通じて一度も行われませんでした。民事訴訟においては双方が名誉毀損で訴え合い、東京地裁は2001年以降に双方の行き過ぎた発言を一部認定し、相殺するような判決を下しました。このミッチーサッチー騒動 裁判 結果を受けて法的な係争関係は解消されたものの、それはあくまで裁判官を介した司法判断の受諾であり、握手を交わすような心理的和解とは無縁でした。

第二に、騒動が「やらせ」では決してあり得なかった決定打が、国税局および東京地検特捜部の介入です。テレビ演出の延長で国税調査官や検察が動くことは法制度上あり得ません。大衆の監視の目が野村沙知代の個人事務所に注がれた結果、水面下に隠されていた巨額の不透明な資金の流れが露呈することになったのです。

ただし、両者の関係性には晩年に至ってある種の精神的変化が見られました。2017年12月8日、野村沙知代が85歳で急逝した際、浅香光代は自宅前で緊急会見を実施。沈痛な面持ちで涙を浮かべ、「大した人だったよ。あんなに強い人は他にいない。憎しみなんてとっくになくなっていた。先に逝かれたら、喧嘩相手がいなくなって寂しいじゃないか」と語り、在りし日のライバルを偲びました。憎悪を超越した「好敵手への敬意」は存在したものの、言葉を交わした公式の和解は終生実現しないまま幕を閉じたのが歴史的事実です。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。