山川豊が結婚したのは1992年のことでした。お相手は芸能関係者ではなく一般女性であり、メディアへの顔写真の露出や本名の公表はプライバシー保護の観点から徹底して伏せられてきました。週刊誌の直撃取材や公式会見の場でも、妻の素顔について「控えめで家庭をしっかりと守ってくれる聡明な女性」と語られており、演歌歌手として全国を巡業する山川を約30年にわたって陰から支え続けてきました。
夫婦の間には1男1女(長男・長女)が誕生し、都内の閑静な住宅街に構えた豪邸で絵に描いたような家庭を築いていました。しかし、2021年、結婚生活30年という節目を目前にして協議による熟年離婚が成立しました。
芸能界の離婚劇にありがちな「不倫スキャンダル」や「金銭トラブル」は一切存在しませんでした。大手週刊誌『NEWSポストセブン』やテレビ朝日系『徹子の部屋』に出演した山川自身の証言によると、離婚の決定打となったのは独立に伴う生活スタイルの乖離でした。
「独立してからは朝から晩まで仕事のことばかり。家族との団らんを顧みる余裕がなくなり、お互いの人生を見つめ直した結果、別々の道を歩むことになった。すべては家庭を二の次にしてしまった僕の責任ですね」
黒柳徹子を前に語ったその口調には、元妻への怨嗟や後悔ではなく、長年の献身に対する深い感謝と申し訳なさが滲んでいました。離婚に際しては、長年暮らした都内の自宅豪邸を元妻に財産分与するなど、極めて誠意ある形で円満な合意が交わされています。