オフィスの現場検証を行うと、端数処理のミスは手計算よりもExcelの操作不備に起因するケースが大半を占めています。特に注意すべきは「セルの表示形式による見かけの丸め」と「関数による実際の丸め」の乖離です。
Excelのツールバーにある「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンを使うと、セル上の見た目は四捨五入されますが、セル内部には細かい小数がそのまま保持されます。この状態のまま合計(SUM)を計算すると、「画面に見えている数値を足した結果と、合計セルの数値が1円合わない」という経理上の重大なトラブルが発生します。
実務では、必ずROUND関数を用いて数値を明示的に丸めるのが鉄則です。
切り捨てを行いたい場合はROUNDDOWN関数、切り上げを行いたい場合はROUNDUP関数を使い分けます。引数の指定ルールはROUND関数と完全に共通です。