Q1:トコジラミとダニの刺され跡はどうやって見分ければいいですか?
A1:決定的な違いは「刺される部位」と「刺し跡の並び方」です。トコジラミは就寝時に露出している首、手、腕、足首などに、直線状または2〜3箇所並んで吸血痕を作ります。一方、ツメダニは服の中に入り込み、脇腹、太ももの内側、下腹部など皮膚が柔らかく隠れた部位を散発的に刺します。また、シーツや壁の隙間に黒褐色の小さな血糞(シミ)が付着している場合はトコジラミの強い兆候です。
Q2:虫に刺された後、大きな水ぶくれができてしまいました。潰してもいいですか?
A2:絶対に潰してはいけません。水疱の膜は傷口を無菌状態に保つ最高の保護材です。針で穴を開けたり破いたりすると、黄色ブドウ球菌などが侵入して化膿し、「とびひ」や深い傷跡の原因になります。市販のステロイド軟膏を優しく塗り、水疱を破らないようにガーゼや大きな絆創膏で保護して安静を保ち、早めに皮膚科を受診してください。
Q3:何年も前に刺された跡が硬いしこりになって時々痒くなります。治せますか?
A3:これは「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」と呼ばれる状態に進行している可能性が高いです。慢性化したしこりには通常の塗り薬が届きにくいため、自然治癒は困難です。皮膚科では、非常に強力なステロイド軟膏を貼付する密封療法(ODT)や、しこり内部への直接的なステロイド局所注射、液体窒素による冷凍凝固療法などを行うことで、平坦化させ痒みを鎮めることが可能です。
Q4:山歩きの後に黒いマダニが皮膚に食い込んでいるのを見つけました。どうすればいいですか?
A4:絶対に指や一般的なピンセットで無理やり引き抜かないでください。虫体の腹部を圧迫すると、マダニの体液や病原体が逆流して人体に注入されるリスクがあり、無理に引っ張ると口器だけが皮膚の中に千切れて残ってしまいます。アルコールやタバコの火を近づける民間療法も危険です。患部を触らず、そのまま当日中に皮膚科を受診し、専用の医療器具で適切に除去してもらってください。