「小学校に入れば学童があるから大丈夫」という楽観視は、現場の厳しい現実によって打ち砕かれます。こども家庭庁が公表した最新データによると、放課後児童クラブの登録児童数は年々増加の一途をたどり、全国で1万5,000人規模の学童保育の待機児童が依然として発生しています。都市部を中心に、定員オーバーにより1年生であっても選考に漏れる事態が珍しくありません。
公設学童に入れなかった家庭や、18時以降の残業に対応できない世帯の受け皿となるのが民間学童です。民間学童は最長21時前後の延長預かりや送迎サービス、夕食の提供、英語やプログラミングといった習い事プログラムを併設している点が大きなメリットです。しかし、そこには高額な経済的負担が伴います。
現場を取材した都内在住のIT企業勤務女性(30代後半)は次のように証言します。「保育園の無償化で浮いたはずの教育費が、民間学童の費用で月8万円吹き飛びました。それでも公設学童のお迎えに間に合わない以上、背に腹は代えられません」。経済的な余力がない場合、選択肢そのものが狭められてしまう実態が浮き彫りになっています。