対等な関係とは?勘違いされがちな真相と上下関係に陥る心理の罠

対等な関係とは?勘違いされがちな真相と上下関係に陥る心理の罠

対等な関係とは?勘違いされがちな真相と上下関係に陥る心理の罠についての真相をご紹介します。

上下関係ができる心理と原因を深掘りすると、個人の深層心理にある「見捨てられ不安」と「支配欲求」が複雑に絡み合っている実情が見えてきます。名古屋を拠点にリトリーブサイコセラピー(心理療法)を展開する心理セラピストの水野まこ氏らが指摘するように、生き辛さを抱える人の多くは、他者との健全な「心理的バウンダリー(境界線)」を引くことに困難を抱えています。

無意識に力関係を作ってしまうプロセスには、主に以下の2つの心理的罠が存在します。

  • 依存と支配の補完関係:「自分には価値がない」と思い込んでいる人は、誰かに尽くすことで存在価値を見出そうとします。一方で「自分は特別でなければならない」と恐れる支配的な人は、従順な相手を支配することで虚栄心を満たします。この両者が引き寄せ合うことで、強固な共依存関係が成立してしまいます。
  • 察してちゃん・察しすぎ症候群:本音を言葉で伝えず「察してほしい」と念じる側と、相手の機嫌を先回りして伺ってしまう側が噛み合うと、自然と機嫌を取る側が下位に落ちていきます。

この泥沼から抜け出すには、共依存関係からの脱却が不可欠です。相手の課題と自分の課題を切り離し、「相手の不機嫌は相手の問題であり、私が責任を負う必要はない」と明確に線引きする訓練が自立への第一歩となります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。