乾燥剤の捨て方完全ガイド!生石灰の発熱リスクとゴミ分別の落とし穴

乾燥剤の捨て方完全ガイド!生石灰の発熱リスクとゴミ分別の落とし穴

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「ゴミ箱の底から突然白い煙が立ち上り、焦げたような異臭がした」――消防機関には、こうした一般家庭からの通報が毎年のように寄せられています。東京消防庁の火災予防データや実験報告でも明らかなように、その主たる原因物質が海苔やせんべい、乾燥しいたけの包装に多用される生石灰 乾燥剤(酸化カルシウム)です。

生石灰は水分を吸着する力が非常に強い反面、水(H₂O)と化学反応を起こして消石灰(水酸化カルシウム)へ変化する過程で、膨大な水和熱を放出します。化学式に表すと以下の通りです。

CaO(生石灰) + H₂O(水) → Ca(OH)₂(消石灰) + 63.7 kJ/mol(熱量)

少量の水分を含んだ生ごみや濡れたティッシュペーパーと生石灰乾燥剤がゴミ袋の中で密着すると、反応熱の逃げ場が失われて内部温度が200℃〜300℃近くまで急上昇します。これが周囲のポリ袋や紙類の発火点に達し、生石灰の水濡れによる火事へと発展するのです。特に梅雨時や夏場など、生ごみの水分量が多い季節には危険度が跳ね上がります。

海苔の袋から取り出した直後はサラサラとした顆粒状ですが、すでに湿気を吸ってパンパンに膨らんでいる場合でも、内部に未反応の生石灰が残っているケースは珍しくありません。「もう膨らんでいるから安全だろう」と油断してシンクの三角コーナーに投げ捨てる行為は、自ら発火装置を作っているようなものだと認識する必要があります。

吉田 誠
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吉田 誠

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