大学受験の現場で受験生が最初に直面するのが、「どの模試の偏差値を信じるべきか」という問題です。旺文社パスナビや河合塾が公表した最新データによると、関西大学法学部(法律学科)の偏差値は55.0〜57.5、大学入学共通テスト利用入試におけるボーダー得点率は74%〜80%前後で推移しています。一方で、ベネッセコーポレーションの「マナビジョン(進研模試基準)」を参照すると、関西大学法学部の偏差値は64〜68という高水準で示されます。
この約10ポイントにおよぶ数値の乖離は、模試を受験する母集団の違いから生じています。進研模試は全国の高校で広く一斉受験されるため基礎層が多く母集団の平均点が低めに出るのに対し、河合塾の全統記述模試は中堅〜上位大学を目指す進学校の生徒が中心となるため、偏差値の数値自体は引き締まった出方になります。数字の見た目に惑わされず、自身の受験している模試の基準に合わせた客観的な立ち位置把握が欠かせません。
関西を代表する難関私立4大学における「関関同立法学部比較」を行うと、学力偏差値および入試難易度の序列は明確な構図を描き出します。
関西大学法学部難易度は、関関同立の中では関西学院大学と並ぶグループに位置付けられます。ただし、「同志社や立命館より偏差値がわずかに控えめだから安全圏」と侮ることは極めて危険です。関大の出題形式は奇問・難問が少なく教科書レベルの徹底的な理解を問う良問が中心であるため、高得点勝負になりやすく、わずか1〜2問の失点が合否をダイレクトに分けるシビアな戦いになります。