「電子レンジが故障して動かない」「アウトドアや災害時の停電で家電が使えない」といった緊急事態でも、冷凍ご飯を美味しく温め直す方法は存在します。むしろ、直火を利用した昔ながらの手法を取り入れることで、電子レンジ特有の電磁波加熱とは異なる、驚くほどふくよかな食感を引き出すことが可能です。
フライパンを使った蒸し焼き温め直し術
一人暮らしのキッチンやアウトドアでも即座に実践できるのが、フライパンを活用したスチームリヒート法です。
- フライパンに冷凍ご飯をラップから外してそのまま配置します。
- ご飯の周囲に大さじ1〜2杯の水(または料理酒)を回し入れます。お米に直接かけず、フライパンの底面に注ぐのがコツです。
- ぴったりと隙間のない蓋をして、弱火〜中弱火にかけます。
- 水蒸気がフライパン内に充満してから約3〜4分蒸気を閉じ込めます。
- 蓋を開け、ご飯の塊がほぐれる状態になったら箸で優しく崩し、蓋をしてさらに1〜2分極弱火で蒸らします。
フライパンの底にごく薄いおこげができ、香ばしい香りが立ち上るのもこの方法ならではの醍醐味です。
蒸し器(せいろ)を使った本格解凍アプローチ
調理器具にこだわりを持つ層から「レンジ加熱にはもう戻れない」と評価されているのが、せいろや蒸し器を用いた解凍です。
湯気が勢いよく立ち上る蒸し器の中に、耐熱皿へ乗せた冷凍ご飯をセットし、強火で約8〜10分間蒸し上げます。立ち上る大量の微細な蒸気が米粒の外側から優しく浸透していくため、デンプンの再糊化が完璧に進み、芯までモチモチとした粘りと艶やかな透明感が蘇ります。パサつきが進行してしまった古めの冷凍ご飯であっても、蒸し器を使えば奇跡的なリカバリーが可能です。