公式メニューが存在しないからといって、縦書き表現を諦める必要は一切ありません。制作現場で日常的に活用されているGoogleスライド縦書きの裏技は、作業時間やデザインの完成度に応じて主に3系統に分類されます。それぞれの具体的なGoogleスライド縦書き設定方法を順を追って解説します。
裏技1:テキストボックスの縦書き変換(幅を極限まで狭めるテクニック)
もっとも手軽で、作業スピードを最優先したい場面で活躍するのが、テキストボックスの縦書き変換と呼ばれるレイアウト手法です。
手順はシンプルです。まず通常通り横書きでテキストボックスを挿入し、目的の文字列(例:「新事業戦略概要」など)を入力します。その後、テキストボックスの左右ハンドルを内側へドラッグし、ボックスの横幅を「1文字分の幅」に収まるまで極限まで縮めます。これにより自動折り返し機能が強制的に働き、文字が下方向へと連なる縦書き状の配置が完成します。文字同士の上下間隔が詰まりすぎている場合は、ツールバーの「行の間隔」から数値を1.15〜1.3程度に調整することで、読みやすいリズムを生み出すことが可能です。
裏技2:Googleスライド縦書き改行テクニック(文字ごとの手動制御)
見出しやキャッチコピーなど、文字数が10文字未満の短いフレーズで美しいプロポーションを担保したい場合は、Googleスライド縦書き改行テクニックが最適です。
1文字入力するごとに「Enterキー」を押して改行を挟んでいく極めて愚直な手法ですが、自動折り返しに頼らないため、意図しない2文字横並びなどの表示崩れを完全に防ぐことができます。さらに、中央揃えを選択することで全体の軸が綺麗に通るため、ポスター風スライドや和モダンなプレゼンタイトルの作成において現場で最も信頼されているアプローチです。
裏技3:Googleドキュメント縦書き貼り付け(描画ツールと画像の活用)
長文の縦書きコラムや、句読点・約物の位置関係を完璧に保ちたい場合は、Googleドキュメント縦書き貼り付けを応用します。
あらかじめGoogleドキュメント側で「ページ設定」から縦書きを選択して文章を作成します。これをそのままGoogleスライドに通常のコピペを行うと強制的に横書きへ戻されてしまうため、以下のいずれかの迂回策をとります。
1つ目は、スライドのメニューから「挿入」>「図形描画」を開き、その中でテキストを入力・編集して配置する方法。2つ目は、ドキュメント上で作成した完璧な縦書き組版を高解像度のスクリーンショット(PNG形式)としてスライドへ画像配置する手法です。後者の画像配置は文字の再編集が効かないデメリットがあるものの、閲覧環境によるフォント崩れや改行乱れをゼロに抑える最も安全な選択肢となります。