Q1:「知らざあ」という言葉の正確な文法構造はどうなっていますか?
A1:動詞「知る」の未然形「知ら」に、打消の助動詞「ず」の連用形、さらに接続助詞「は」が融合した江戸言葉の口語表現(知らずは→知らざあ)です。「知らないのならば」という仮定条件を含んだ強調表現であり、現代語の「知らねえなら」に相当する、べらんめえ調のくだけた言い回しです。
Q2:弁天小僧菊之助には実在のモデルがいたのですか?
A2:完全な単一のモデルはいませんが、河竹黙阿弥は当時江戸の町を騒がせていた実在の少年泥棒たちのエピソードを複数合成して人物像を作り上げました。特に、寺院から逃げ出して小塚原で処刑された美少年の泥棒や、女装して呉服屋へ盗みに入った不良少年の記録がベースになっています。そこに十三代目市村羽左衛門の容姿が融合し、不朽のキャラクターが完成しました。
Q3:歌舞伎座などで生の舞台を観たい場合、いつ劇場へ行けば観られますか?
A3:『青砥稿花紅彩画(弁天娘女男白浪)』は屈指の人気狂言であるため、歌舞伎座(東京)、南座(京都)、御園座(名古屋)などの主要劇場で1〜2年に1回程度の高頻度で上演されています。特に若手花形役者が大役に挑む「新春浅草歌舞伎」や、初夏・秋の特別公演の演目として組まれるケースが多いため、松竹の公式Webサイト「歌舞伎美人(かぶきびと)」の公演スケジュールをチェックすることをおすすめします。