筋萎縮とは?痩せ細る原因と初期症状・治る病気の見分け方を徹底解説

筋萎縮とは?痩せ細る原因と初期症状・治る病気の見分け方を徹底解説

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インターネット上には「プロテインを毎日飲めば痩せた筋肉が元通りになる」「筋トレを徹底すれば萎縮は止められる」といった短絡的な俗説が散見されます。しかし、筋萎縮は治るのかという問いに対する医学的な回答は、原因によって「完全に回復可能」「進行抑制が主目標」「トレーニング自体が禁忌」と全く異なる結末を迎えます。

最大の盲点は、神経疾患による筋萎縮に対して無理な負荷運動を課してしまう過用症候群(過用性筋力低下)のリスクです。弱っている運動神経に対して強引なウェイトトレーニングを行うと、残存していた神経終末が疲弊・破壊され、かえって筋萎縮と筋力低下を加速させてしまう臨床的事実が報告されています。運動不足が原因の廃用性筋萎縮であれば積極的な負荷が有効ですが、神経原性の筋萎縮に対して自己判断で高負荷トレーニングを行う行為は極めて危険です。

また、食事や栄養療法に関しても誤解が定着しています。筋肉の材料となるタンパク質を補給することは不可欠ですが、神経からの刺激伝達が途絶えている部位では、どれほどアミノ酸血中濃度を高めても筋肉組織への再構築は起きません。原因が末梢神経の物理的圧迫(手根管症候群や頸椎症性神経根症など)にある場合は、外科的除圧や安静によって神経の伝達障害を取り除くことが最優先であり、病態の根本原因を無視した自己流の筋力向上策は徒労に終わるばかりか病状悪化を招く盲点となります。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。