Q1:歯が1本もない状態でも、お肉を諦めずに食べる方法はありますか?
A1:諦める必要は全くありません。ひき肉を豆腐や山芋でつないだ柔らかいハンバーグにする方法のほか、牛肉や豚肉の薄切り肉に重曹水や酵素系軟化剤を揉み込み、圧力鍋で繊維が崩れるまで煮込むことで、歯茎だけでほぐれる柔らかさに仕上がります。また、市販のUDF区分「歯ぐきでつぶせる」認証を受けた冷凍肉惣菜を活用するのも確実な手段です。
Q2:自宅でとろみを付ける際、片栗粉と市販の「とろみ調整食品」はどちらが良いですか?
A2:日常的な誤嚥防止には、市販の「介護用とろみ調整食品(とろみ剤)」を強く推奨します。片栗粉は唾液に含まれる酵素(アミラーゼ)によって口の中で分解され、時間が経つとサラサラの水に戻ってしまい、喉の奥で誤嚥を引き起こすリスクがあります。介護用とろみ剤は唾液の影響を受けず、安定した粘度を保ち続けるため安全性が極めて高いのが特徴です。
Q3:市販のやわらか食や介護食品は、どこで購入できますか?介護保険は使えますか?
A3:大型ドラッグストア、スーパーの介護用品コーナー、またはインターネット通販(Amazon、楽天、各配食専門サイト)で幅広く購入可能です。なお、日常の食品類であるため原則として介護保険の給付対象(自己負担1割など)にはなりませんが、要介護認定を受けている場合、自治体独自の「配食サービス支援事業」により一部助成金が出るケースがあります。お住まいの地域包括支援センターへ相談してみることをおすすめします。
Q4:白米のおかゆを嫌がるのですが、主食のバリエーションはどうすればよいですか?
A4:おかゆ特有の食感が苦手な高齢者は非常に多いです。代替案として、フレンチトースト(パン耳を切り落とし、卵液を芯までじっくり染み込ませて蒸し焼きにしたもの)、マッシュポテトに出汁を混ぜたもの、柔らかく煮込んだそうめん、牛乳で煮込んだオートミールなどが有効です。見た目と香りを変えるだけで、食欲が劇的に回復することが多々あります。