保険証をめぐる最大の盲点は、「社会的な属性が分かるのは色ではなく、記載されている番号である」という事実です。
券面の左下などに記載されている「保険者番号」を見れば、制度の仕組みを知る人にはその人の就労実態が一目で分かります。
- 8桁の番号:社会保険(会社員・公務員など)。先頭の2桁「法別番号」で、01なら協会けんぽ、06なら組合健保、31〜34なら共済組合と厳格に区分されています。
- 6桁の番号:自治体の国民健康保険。番号自体が市区町村コードに紐付いています。
このように、仮に色を同一にしたとしても、番号体系自体が「大企業の正規雇用か、中小企業か、自営業・退職者か」という大枠の枠組みを制度上示しています。しかし、これはあくまで医療費を負担する団体の管轄を示すものであり、個人の貯蓄額や年収をダイレクトに示すものではありません。