緊急時に迷わず効果を出すためには、経穴のミリ単位の正確な位置と適切な圧刺激の深さを把握しておく必要があります。手のひらを中心に、即効性を高める腕や首元の特効ツボを網羅しました。
最優先で押さえるべき咳を止めるツボ魚際の位置は、親指の第一中手骨(手のひらの親指の長い骨)の真ん中あたり、手のひらの赤い皮膚と手の甲側の白い皮膚の境目にあります。親指を大きく開いたときにふっくらと盛り上がる母指球のちょうど中央側面に指を当て、骨の縁に爪先ではなく指の腹を強く潜り込ませると、ツーンと響くような特有の重い痛みを感じる場所が目印です。
この手のひら親指の付け根ツボ効果は、単に咳を止めるだけでなく、熱っぽく腫れぼったい喉の痛みを引かせる作用にも長けています。さらに、万能穴として知られる合谷ツボ咳喉のイガイガ効果も見逃せません。手の甲側にある合谷を人差し指の骨のキワに向かって押し込むことで、顔面や頭部、気道粘膜の血流が促進され、喉の乾きや刺激に対する過敏な反応を鎮火させることができます。
咳が気管支まで落ちてゼーゼーと苦しい時は、気管支炎咳ツボ手の甲と腕の連結ラインを活用します。肘の内側にある尺沢、そして首元の急所である天突を連動させて刺激すると、肺経の気の滞りが一気に解消され、強烈な発作を短時間で落ち着かせることが可能になります。