ネットやSNSでは「腹筋を割るには男性10〜15%、女性15〜18%が必要」という言説が広く流通しています。トレーニング専門メディア『Melos』やフィットネス総合案内『Gym Select』が公開している実測データおよびトレーナー陣への取材記録を精査すると、この数値はおおむね正確である一方、目指す「割れ方のレベル」によってさらに細分化された基準が存在することが判明しています。
男性の場合、腹部の皮下脂肪が薄くなるにつれて陰影が変化します。男性の体脂肪率が15%前後になると、お腹にうっすらと縦のセンターラインが浮かび上がり、光の当たり方によって上部にわずかな凹凸が見え始めます。いわゆる「シックスパック」として誰の目にも明らかなブロック状の凹凸を際立たせるには、10〜12%のゾーンまで絞り込む必要があります。さらに競技者レベルの10%未満に達すると、皮膚が筋肉に張り付くような極限の陰影(いわゆるバキバキの状態)が完成します。
一方、女性の身体は女性ホルモン(エストロゲン)の働きや生殖機能を維持する構造上、男性よりも皮下脂肪を蓄えやすい生理的特徴を持ちます。健康的な美しさを象徴する「アブクラックス(腹部中央のくっきりとした縦線)」が現れるのは、女性の体脂肪率が17〜20%前後です。モデルやアスリートのような横の溝まで浮き出たシックスパックを目指すなら15〜18%がターゲットになりますが、15%を下回るとホルモンバランスの乱れや無月経といった深刻な健康リスクを招くため、女性にとって15%未満は厳格な管理下以外では推奨されない危険域です。