Q1:筋トレをまったく行わない生活を続けた場合、白筋と赤筋のどちらから衰えていきますか?
A1:圧倒的に白筋(速筋)から先に萎縮していきます。立位や歩行といった最低限の日常生活動作において赤筋は常に低レベルで稼動し続けるため、ある程度の線維径が維持されます。しかし、全力で走る、重い荷物を持ち上げるといった動作をしない現代生活では白筋が完全に休眠するため、年間約1%ずつ速筋線維が細くなり、数も減少していくことが確認されています。
Q2:女性が白筋を鍛える筋トレを行うと、脚や腕が太くなりすぎてムキムキになりませんか?
A2:一般的な女性が自重や中重量の負荷でトレーニングを行っても、競輪選手やボディビルダーのように太くなることは生化学的にまずあり得ません。女性は男性に比べて筋肉肥大を促すテストステロン(男性ホルモン)の分泌量が10分の1から20分の1程度しかありません。白筋やピンク筋を鍛えることで得られるのは、無駄な皮下脂肪が燃焼し、線維に適度な張りが生まれてキュッと引き締まったメリハリのあるボディラインです。
Q3:魚の赤身(マグロやカツオなど)をたくさん食べると、体内の赤筋が増えやすくなるというのは本当ですか?
A3:直接的に赤筋の割合が増えるわけではありませんが、赤筋が機能するための材料補給として理にかなっています。赤身魚に含まれる豊富なタンパク質は消化管でアミノ酸に分解されて全身に送られますが、同時に豊富に含まれる「ヘム鉄」は体内でミオグロビンやヘモグロビンを合成する必須ミネラルです。鉄分が充足することで酸素運搬能力が向上し、結果として赤筋やピンク筋の酸化能力・持久力を支える強力な栄養基盤となります。