内野手と一口に言っても、二塁手、遊撃手、三塁手では飛んでくる打球の性質も送球距離もまったく異なります。適切な硬式内野手用グローブの選び方を実践するには、ポジションごとの機能的要件を分解して考える必要があります。
セカンド・ショート用:操作性とスピーディな握り替えの黄金比
セカンドショート用グローブサイズ比較において、基本となるグラブの大きさは手袋サイズで24〜26cmのプレイヤーに対し、グラブ長「27.5cm〜28.5cm(各社サイズ7〜9程度)」が標準とされています。セカンドはダブルプレー時のピボットプレーなど極限の素早さが求められるため、やや小さめでポケットが浅〜中間のグラブが好まれます。一方、深い三遊間からの遠投を強いられるショートは、セカンド用より5mmほど大きく、ウェブ下に確実なポケットを作れる剛性の高いモデル(ミズノプロ坂本モデルやゼット176型など)が絶大な信頼を集めています。
サード用:強襲打球をねじ伏せる深さと耐衝撃性
サードは内野の中で最もバッターに近く、時速140kmを超える強烈なライナーや痛烈なゴロが正面を襲います。ここで求められるのは、サード用硬式グラブ深めポケットの構造です。グラブサイズは内野用としては最大級となる「29.0cm〜29.5cm(各社サイズ10前後)」が適正です。ポケットが浅いグラブでは強打の衝撃に負けてボールが弾き出されてしまうため、深めの設計でウェブもクロス系やワンピース系など衝撃に強い頑丈なパーツが採用されます。