肺気胸の初期段階では、風邪や肋間神経痛、筋肉痛などと勘違いされて発見が遅れるケースも少なくありません。しかし、典型的な気胸の症状には明確なパターンがあります。以下のチェックリストに心当たりがないか確認してみましょう。
【肺気胸が疑われる代表的な自覚症状】
・前触れもなく、突然「片側の胸」に鋭い痛みや違和感が生じた
・深呼吸をしたり、息を大きく吸い込んだりすると胸の奥がズキッと痛む
・階段の昇降や軽い歩行だけで息切れ・息苦しさを感じる
・胸の中で「ポコポコ」「ゴロゴロ」と空気が泡立つような異音・違和感がある
・痛みが鎖骨周辺や肩、背中甲骨の裏あたりまで放散している
・咳が止まらず、乾いた空咳が断続的に出る
気胸による胸の痛みは、「左右どちらか一方に突然生じる」のが決定的な特徴です。両方の肺が同時にパンクする同時性両側気胸は極めて稀であり、大半は右側または左側の片肺から空気が漏れ出します。運動中だけでなく、授業中やデスクワーク中、就寝時などの安静時にも突如として発症するため、「何の前触れもなく急に片胸が苦しくなった」という訴えが診療現場でも大半を占めています。