ストヘス区での激闘の末、エレンや調査兵団に追い詰められたアニは、機密保持と自身の身を守るため、超高硬度の水晶体で全身を覆う結晶化を選択しました。これにより、兵団側は彼女から一切の情報を引き出せなくなり、アニは地下深くで約4年もの間、外部から隔絶された眠りにつくことになります。
この幽閉期間中、憲兵団のヒッチ・ドリスが管理役として愚痴を聞かせに通い、調査兵団のアルミン・アルレルトも頻繁に結晶の前に訪れて外の世界の出来事を語りかけていました。アニは意識を保ったまま周囲の声を聞き取っており、孤独な暗闇の中でヒッチやアルミンの言葉が大きな精神的支えとなっていたのです。
長い沈黙に終止符が打たれた直接の理由は、エレン・イェーガーによる「地鳴らし」の発動でした。エレンが始祖の巨人の力を用いて「パラディ島に存在するすべての硬質化を解いた」際、壁の巨人の硬化だけでなく、アニを包んでいた水晶体も完全に崩壊。力尽きて床に倒れ込んだアニは、ヒッチの助けを得ながら再び現実の世界へと歩み出しました。