ファンの間で語り草となっているのが、タイトルの元ネタです。このタイトルは、1970年代に一世を風靡しスーパーカーブームを巻き起こした池沢さとしの名作漫画『サーキットの狼』へのオマージュであることは広く知られています。
しかし、描かれている歌詞の世界観は、男臭いレースバトルとは対照的です。週末に車やバイクに夢中になるボーイフレンドと、それに付き合いながらもどこか醒めた目で見守る女性の日常が、ユーモアとリアリティを交えて描かれています。
「サーキットへ連れて行かれても、本音を言えばちょっと退屈」というリアルな距離感を、大貫亜美と吉村由美のユニゾンボーカルがさらりと歌い上げることで、重くならずポップな味わいに昇華されています。男性目線のロマンを女性目線で軽妙にいなすという、奥田民生ならではの卓越したストーリーテリングが光る一曲です。