菅田将暉のファッションが同世代からファッション業界の重鎮にまで絶賛される最大の理由は、「着せられている感」を完全に排除した圧倒的な当事者性にあります。多くの芸能人がスタイリストの提案をそのまま着用する中、彼はプライベートはもちろん、メディア出演時にも自らの私物や独自のセレクトを積極的に取り入れることで知られています。
メンズライフスタイル誌『GOODA』のインタビューにおいて、彼は「古着からセレクトすれば、コーデの選択肢は無限大」と語っています。既製品のトレンドをそのまま消費するのではなく、一点モノのヴィンテージが持つ時代背景やダメージ、褪色した風合いに自身のパーソナリティを重ね合わせる姿勢こそが、スタイリングに唯一無二の説得力を生み出しています。
また、彼の着こなしには「サイズ感の固定観念を崩す」という明確な哲学が存在します。あえてオーバーサイズの90sジップフーディーを選びつつ、ボトムスにはジャストフィットのヴィンテージスラックスを合わせるなど、シルエットの緩急による再構築が緻密に計算されています。