事件から長い歳月が流れた現在も、冨田真由さんの体調の完全回復には至っておらず、リハビリと通院治療を継続する日々が続いています。
視界半分の視野障害や身体の麻痺、全身の傷痕の痛みといった器質的な後遺症は完全に元通りになることはなく、今も日常生活の行動範囲には厳しい制約があります。また、街中で突然恐怖に襲われるパニック症状など、精神的な傷の克服にも慎重なケアが必要です。
それでも冨田さんは、犯罪被害者が孤立せず正当な支援を受けられる社会の実現を願い、代理人を通じて言葉を発信し続けています。音楽活動の完全再開という夢には依然として高いハードルが存在するものの、理不尽な暴力に屈することなく生き抜く彼女の存在は、犯罪被害者支援の在り方を問い直す重い道標となっています。