郷ひろみの「奇跡の若さ」は、天賦の才能だけで保たれているわけではありません。その根底にあるのは、アスリートすら舌を巻く常軌を逸した自己管理と規律です。長年にわたって体脂肪率15%以下(コンディション調整期には10%前後に到達)を維持し、体重もデビュー当時の約60kg前後からわずかな増減にとどめています。
日々のトレーニングメニューは、単なる健康維持のレベルを遥かに凌駕しています。専属トレーナーの指導のもと、週3回・各90分から2時間に及ぶパーソナルトレーニングを実施。大胸筋や広背筋、下半身の主働筋を刺激するウエイトトレーニングに加え、インナーマッスルと柔軟性を強化する体幹トレーニングを徹底的に組み込んでいます。可動域を広げる入念な動的ストレッチを欠かさないため、高齢者にありがちな「筋肉がついても関節が硬くなる」現象とは無縁のしなやかさを誇ります。
さらに特筆すべきは、徹底して計算された食生活と健康法です。朝起きた直後のコップ1杯の水と体重測定から一日が始まり、食事は高タンパク・中炭水化物・低脂質を厳格に順守。何より有名なのが「ひと口につき30回以上噛む」という咀嚼ルールです。消化器への負担を最小限に抑え、血糖値の急上昇を防ぎながら満腹中枢を刺激することで、暴飲暴食を自然にシャットアウトしています。夜遅い時間の食事や深酒を一切避け、就寝前の胃腸を休めるリズムは、すでに半世紀近く崩されていません。