カフェの注文でさらに混乱を招きやすいのが、「カプチーノ」や「カフェモカ」「キャラメルマキアート」といったアレンジメニューの存在です。これらはすべてエスプレッソをベースにした派生ドリンクであり、カフェオレの仲間ではなくカフェラテの親戚にあたります。
ここで重要になるのが、牛乳を温める際に生まれる2種類のミルク、すなわちスチームミルクとフォームミルクの比率です。
- スチームミルク:蒸気で温められた液状の温かいミルク。
- フォームミルク:蒸気を取り込んで細かく泡立てられた、雲のように軽やかな泡ミルク。
カフェラテは、液状のスチームミルクが全体の大部分を占め、表面にわずか数ミリ〜1センチ程度の薄いフォームミルクが乗る構造になっています。これに対してカプチーノとの違いは泡の量にあります。カプチーノは「エスプレッソ 1 : スチームミルク 1 : フォームミルク 1」という等比率で作られることが多く、厚い泡の層によって唇に触れた瞬間のエアリーな質感と、口の中でエスプレッソの輪郭がはっきりと感じられるのが特徴です。
さらに甘味を加えたバリエーションも定着しています。カフェモカとキャラメルマキアートを比較すると、カフェモカは「エスプレッソ+チョコレートシロップ+スチームミルク+ホイップクリーム」で構成されるデザート感覚のドリンクです。一方のキャラメルマキアートは、バニラシロップを加えたミルクの上にエスプレッソを注ぎ、仕上げにキャラメルソースを格子状にトッピングしたもので、エスプレッソの苦味とキャラメルの香ばしさがグラデーションのように楽しめます。
スターバックスのラテメニューにおいても、「スターバックス ラテ」が不動の人気を誇りますが、オーツミルクやアーモンドミルク、ソイミルク(豆乳)へのカスタマイズが定着した現在でも、基本的な骨格はエスプレッソとスチームミルクの緻密な配合によって支えられています。