スティーブ・ジョブズが遺した莫大な遺産は、主に妻であるローレン・パウエル・ジョブズが経営する投資会社や慈善団体を通じて管理されている。その総資産は数百億ドル規模にのぼり、アップル株だけでなく、ピクサー・アニメーション・スタジオの創設期から続く多額の株式が含まれる。世間の関心は「娘たちにどれほどの富が分配されるのか」に集まりがちだ。
しかし、母ローレンは一貫して「個人が巨額の富を世代を超えて溜め込むこと」に対して批判的な姿勢を崩していない。社会還元を第一とする母の方針のもと、イヴやリサといった娘たちも、親の財産に依存することなく自らの経済的基盤を築いている。この徹底した自立志向こそが、ジョブズ家の血統に流れる共通の美学なのかもしれない。