日本国内におけるB5サイズ比較を行うと、歴史的な規格統一の変遷が浮き彫りになります。昭和から平成初期にかけて、日本の官公庁や教育現場では美濃紙の流れを汲むJIS規格の「B5判(182mm×257mm)」が主流でした。
転換点となったのは1993年(平成5年)の行政改革です。当時の総務庁(現・総務省)は、国際標準化機構(ISO)基準への適合と国際的な文書交換の円滑化を目的に「行政文書の100% A4判化」を閣議決定し、1999年度末までに公文書の規格統一を完了させました。これに追従する形で民間企業も一斉にA4規格へと移行しました。
この規格統一の波は採用市場にも決定的な影響を与えています。かつて市販の履歴書は「B5判(開いてB4)」が主流でしたが、現在の履歴書A4サイズ(開いてA3、またはA4用紙2枚)が業界基準となっています。大手転職エージェントや企業の採用担当者への取材によると、「スキャナーでのPDF取り込みや社内共有フォルダのフォーマットがA4を前提に構築されているため、B5サイズの書類は管理上敬遠される傾向がある」という現場のリアルが定着しています。