家庭菜園で長ネギやワケギを育てていると、春先に茎の先端からネギ坊主が突き出てくる「とう立ち(抽苔)」が発生します。この現象に直面した際、栽培管理上どう対処すべきかは明確なルールが存在します。
ネギが花を咲かせようとすると、株全体の栄養と水分がつぼみへと集中します。その結果、私たちが普段食べる白い茎の部分がスカスカになり、繊維が急激に硬くなって食味が著しく劣化してしまいます。したがって、ネギそのものを長く柔らかい状態で収穫し続けたい場合は、「ネギ坊主が小さく柔らかいうちに根元から摘み取る」のが鉄則です。
摘み取りのベストタイミングは、先端の薄皮がまだ破れておらず、つぼみがピンと固く締まっている段階です。ハサミや指先でポキッと簡単に折り取ることができます。一方、自家採種(タネ採り)を行いたい場合は、そのまま花を満開まで咲かせ、黒い種子が成熟する初夏までじっくり待つのが適切な手順となります。