シュミーズラコステの製造年代を特定する上で、最も分かりやすい指標となるのが首裏の織りネームタグと胸元のワニ刺繍です。特にシュミーズラコステの年代判別においては、ワニの胴体部分に「LACOSTE」の文字が刺繍されている通称「文字ワニ」の存在が重要な時代区分となります。
タグの変遷と主なディテールは以下のように分類されます。
- 1970年代前期〜中期:タグは白地に青い刺繍枠が施され、ブランド名がアーチ状に配置されるデザインが主流。この時期の胸元パッチは、ワニの胴体に白い文字で「LACOSTE」と入る文字ワニが多く見られます。
- 1970年代後期〜1980年代:文字ワニから、現行に近い目や鱗が精密に表現された「文字なしワニ」へと徐々に移行。タグ内の表記フォントも整理され、フランス製の場合はサイズ表記が「2・3・4・5」といった数字のみの小タグで別付けされる仕様が定着します。
- 1990年代以降:タグのデザインがよりモダンになり、緑色のスクエアタグやデヴァンレイ社の企業表記が明記されるようになります。大沢商会とのライセンス契約終了に伴い、国内流通モデルのタグ表記も大きく刷新されました。
胸元のワニワッペンが手縫いのように粗めのステッチで取り付けられている個体や、タグのフォントがやや不揃いな70年代モデルは、クラシックな佇まいからヴィンテージ愛好家の間で特に高い評価を受けています。