サウスポーとは?なぜ南の手と呼ぶのか語源の真相と有利な理由を徹底解説

サウスポーとは?なぜ南の手と呼ぶのか語源の真相と有利な理由を徹底解説

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もっとも読者の知的好奇心を刺激するのが、「なぜ南の手(South paw)と呼ばれるのか」という語源の真相です。「paw」とは本来、犬や猫、クマなど「鉤爪を持つ動物の前足・手」を意味する英語のスラングです。これが人間の手に転用され、方角の「南」と結びついた背景には、1880年代から1890年代にかけての米国メジャーリーグ球場の地理的配置が関係しています。

当時、照明設備がなかった時代の野球場は、午後の強い西日がバッターや捕手の目に入ってプレイに支障をきたさないよう、本塁(ホームベース)から投手板、そして二塁・中堅方向へ向かう軸線を「東北東」に向けて設計することが不文律となっていました。公認野球規則(Official Baseball Rules 1.04)にも現在に至るまで推奨事項としてその旨が記載されています。

この方位配置に従ってマウンドに立つと、投手は必然的に東を向いてバッターに対峙します。その体勢から投球動作に入った際、右投手の投球腕は「北側(North)」に位置しますが、左投手が腕を後ろに引いて振りかぶる際、その左腕は明確に「南側(South)」を向くことになります。このマウンド上の位置関係を目にしたシカゴのスポーツ記者(チャールズ・シーモア氏やフィンリー・ピーター・ダン氏ら諸説あり)が、新聞の試合記事で左腕投手を「サウスポー」と描写したことが全米へと広まり、今日に至る世界共通語として定着しました。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。