国内で「TRUTH」が不動の支持を集める一方、グローバルなF1中継シーンを劇的に塗り替えたのが、2018年にリバティメディア主導で導入されたブライアン・タイラー F1公式テーマ曲(Formula 1 Theme)です。『ワイルド・スピード』シリーズやマーベル映画の劇伴を手掛けてきたハリウッドの巨匠ブライアン・タイラー(Brian Tyler)が書き下ろしたこの楽曲は、導入直後から全世界のモータースポーツファンを熱狂させました。
この公式テーマの最大の特徴は、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による重厚なフルオーケストラサウンドと、実際のF1マシンが奏でるエンジン音や変速ショックのサンプリングが緻密にレイヤーされている点にあります。レース前の静けさ、フォーメーションラップの緊張感、そしてスタート直後の混乱と加速を表現したドラマチックな展開は、3分足らずの尺の中で一本の壮大な映画を観たかのような没入感をもたらします。
YouTubeをはじめとする動画プラットフォームでは「F1公式オープニング曲 1時間耐久(作業用BGM)」といった動画が数百万回再生を記録するほか、国内外のオーケストラやブラスアンサンブル(JPCO等)によるカバー演奏が相次ぐなど、クラシックとモータースポーツの架け橋となる新たなスタンダードナンバーとして定着しています。