騒動の舞台となったのは、大磯町立の大磯中学校と国府中学校の2校です。大磯町では長年、中学校での給食が実施されておらず、保護者からの強い要望を受けて2016年1月に待望の中学校給食をスタートさせました。
しかし、導入から間もない段階で生徒や保護者から不満が噴出します。その引き金となったのが、相次ぐ異物混入でした。町教育委員会の調査によると、2016年1月の導入から2017年7月までのわずか1年半の間に、確認された異物混入は実に84件(その後の精査でさらに増加が確認)に達していました。混入物には毛髪や繊維くず、プラスチック片、ハエなどの小型昆虫が含まれており、学校給食としての衛生管理体制が厳しく問われることになりました。
さらに事態を深刻化させたのが、提供される食事そのものの品質に対する強い拒絶反応でした。残食率は導入当初から高止まりし、全国平均を大きく上回る事態が常態化。生徒の間で「食べると気分が悪くなる」「見た目も味も受け入れられない」という空気が広がり、給食を食べずに持参したパンやおにぎりを口にする生徒が続出する異常事態へと発展しました。
2017年9月に大手全国紙やテレビの情報番組が一斉にこの問題を報じると、全国的な大バッシングに発展。町議会や保護者説明会での激しい紛糾を経て、大磯町は2017年10月に委託業者との契約を解除し、給食の提供を一時的に全面休止する決定を下しました。