ネットの掲示板やSNSでは、過去に「米津玄師は雰囲気イケメンに過ぎないのではないか」という議論が巻き起こったことがありました。独特のアンニュイな空気感やスタイリングの妙によってかっこよく見えているだけだ、という懐疑的な見方です。一部では突如としてのビジュアル向上に対し「整形手術を受けたのではないか」という根拠のない憶測が飛び交ったことすらありました。
しかし、骨格や顔立ちの各パーツを冷静に分析すると、そうした短絡的な見方は誤りであることが分かります。彼が持つ「切れ長の二重幅」「直線的で高い鼻梁筋」「横顔の彫りの深さ」は、成長期以降大きく骨格そのものが変わったわけではありません。かつては自己表現の一環として、また自意識の防御壁として「顔を隠す演出」を選んでいただけであり、土台となるパーツ自体が元来極めて端正だったのです。
顔の輪郭を隠すことで「影」を強調していた時代から、余分な装飾を削ぎ落として素顔を提示する現在へと移行したことで、世間が彼の「素の造形美」にようやく気づいたというのが実情に近いと言えます。目隠しマッシュというギミックを脱ぎ捨ててもなお、以前を上回る引力を放っている事実こそが、彼が単なる借り物の雰囲気に依存していなかったことの動かぬ証拠です。