茨城県道7号石岡筑西線の一部を構成する上曽峠は、石岡市(旧八郷町側)のフルーツライン交差点から桜川市(旧真壁町側)の茨城県道・栃木県道41号つくば益子線交差点までを結ぶ全長約8kmの山岳ルートです。筑波連山の主稜線を標高309m(山頂部標高約320m)で越えるこの峠は、県央・県南地域と県西地域を直結する最短連絡路でありながら、急峻な地形が長年交通のボトルネックとなっていました。
茨城県および石岡市・桜川市が総事業費を投じて推進してきた「上曽トンネル整備事業」は、幾重の地質的難工事と工期延長を乗り越え、2026年(令和7年)9月27日(土)に待望の開通・供用開始を迎えました。石岡市制施行20周年記念事業の一環としても大々的なセレモニーが挙行され、地元住民からは「半世紀越しの悲願がようやく実を結んだ」と歓喜の声が上がっています。
2026年現在の交通状況において、新トンネル経由のバイパスルートは大型車の円滑な通行を可能にし、従来の峠越えで約20〜25分を要していた区間がわずか約5分程度へと大幅に短縮されました。物流の効率化はもちろん、救急指定病院への搬送時間短縮など、地域防災・医療の観点からも決定的な役割を果たしています。