福島県の観光や文化を語る上で欠かせないのが、奥羽山脈と阿武隈高地によって分けられた「3つの地域区分」です。県民の気質や食文化、気候条件に至るまで明確な個性を持っています。
歴史と大自然の情緒が色濃く残る会津地方は、鶴ヶ城や大内宿、猪苗代湖や磐梯山といった福島の観光ポスターを飾る代表的な景勝地が集中しています。内陸性気候のため冬は豪雪地帯となりますが、その厳しい寒暖差が極上の米や日本酒、喜多方ラーメンのコシのある麺を育む源泉となっています。
交通の要衝であり行政・経済の中心を担う中通りは、全国屈指の果樹王国として知られます。福島盆地特有の夏の暑さが極上の甘みを生み出す「福島の桃」をはじめ、リンゴや梨、サクランボが年間を通じて実を結びます。また、県北の福島市では香ばしい「円盤餃子」、県南の郡山市や白河市では独自のラーメン文化が花開いています。
太平洋に面した浜通りは、東北地方でありながら冬でも比較的温暖で雪が少ない海洋性気候が特徴です。常夏の温泉テーマパーク「スパリゾートハワイアンズ」や新鮮な海の幸「常磐もの(じょうばんもの)」が楽しめるいわき市エリア、先端技術や産業復興の拠点が集まる相双エリアなど、復興と革新のエネルギーに満ちた独自のカルチャーを発信しています。