多くのファンが関心を寄せるマイクとサリーの関係は、最初から良好な親友同士だったわけではありません。その真実を緻密に描いたのが前日譚である『モンスターズ・ユニバーシティ』でのマイクの姿です。
名門「モンスターズ・ユニバーシティ(MU)」に入学した当時、理論派で努力の鬼だったマイクと、名門一族の出身で才能にかまけていたサリーは最悪の出会いを果たし、激しく反目し合いました。マイクの最大のコンプレックスは「どれだけ怖がらせ理論を勉強しても、見た目が全く怖くない」という先天的な壁でした。
しかし、退学の危機や「怖がらせ大会」での共闘を通じて、二人は互いの欠落を埋め合う関係へとシフトしていきます。サリーはマイクの卓越した戦略眼と不屈の闘志を認め、マイクはサリーの圧倒的なパワーと繊細な内面を理解しました。天性の才能に頼るエリートと、努力で道を切り拓くチャレンジャーが、互いの「心理的バウンダリー(境界線)」を越えて魂のパートナーシップを結ぶプロセスは、大人の鑑賞にも耐えうる重厚な心理描写として絶賛されています。