文化庁が定期的に実施している「国語に関する世論調査」のデータを確認すると、日本人の言語意識における劇的な変化が明確に示されています。
調査結果によると、「何かをしようとすれば、何かと災難に遭うこと」という本来の意味を選んだ人が約40〜45%前後にとどまる一方、「何かをしていれば、思いがけない幸運に遭うこと」と答えた人が約50%に迫る、あるいは世代によっては逆転している実態が明らかになっています。特に10代〜30代の若年層・ビジネスパーソン層では「行動することによるチャンス獲得」の意味で捉える比率が高く、60代以上のシニア層では本来の「災難」の意味を保持している割合が高い傾向にあります。
このように、「どっちが正しいのか」という問いに対しては、「言語の歴史・テストの正解としては災難に遭う意味が本筋だが、現代のコミュニケーション実態としては幸運の意味も一般化している」というのが客観的事実です。