夕食の準備まで時間がなく、3%の塩水を作って20分待つ余裕すらない場面もあるはずです。そんな緊急時に役立つのが、食品の熱伝導率を利用した密閉袋+流水解凍(または氷水解凍)です。
エビをジッパー付き保存袋に重ならないよう平らに入れ、しっかりと空気を抜いて密閉します。ボウルに袋ごと沈め、水道の蛇口から細く水を出しながら袋に当て続けます。熱伝導率の高い水を介して間接的に熱を奪うため、エビが真水に触れることなく、わずか5〜8分で完璧な半解凍状態に到達します。
ここで絶対にやってはいけないのが、「早く溶かしたいから」とお湯やぬるま湯(30〜40℃)に浸す行為です。30℃を超えた環境に置かれたエビは、中心部が凍ったまま外側だけが急速に加熱され、食中毒菌(腸炎ビブリオ等)の増殖適温域に入ってしまいます。さらに筋繊維が急激に壊れて旨味が完全に流れ出し、ブヨブヨとした不快な食感に劣化してしまいます。時短を行う場合も、必ず「冷水」または「氷水」の温度域を維持することが鉄則です。