現役時代の斎藤佑樹に対しては、一部のネットメディアやSNS上で「人気の割にプロでの実績が物足りない」「マスコミの過剰報道」といった批判的な声が上がっていた時期もありました。しかし、引退後の現場取材や関係者のリアルな声を通じて見えてきたのは、そうした世間の色眼鏡を覆す圧倒的な謙虚さとコミュニケーション能力です。
キャスターとして取材現場に赴く際、彼は決して「元スター選手」としての特権意識を出しません。事前の入念な下調べを欠かさず、取材対象者である学生選手や裏方のグラウンドキーパー、一般の職人に対しても深々と頭を下げ、相手の言葉に熱心に耳を傾けます。テレビ局の制作スタッフからも「質問の意図が明確で、相手の良さを引き出す間(ま)の取り方が抜群に上手い」と絶賛されています。
また、北海道長沼町などで進める球場づくりプロジェクトでも、自ら作業着を着て現地の住民や自治体関係者と膝を突き合わせて議論を重ねています。「名前貸し」のアンバサダーに甘んじることなく、泥臭く現場に足を運ぶ姿勢こそが、彼が引退後も多くのスポンサーやファンに愛され続ける最大の理由です。